薬局M&Aの最近のブログ記事

先月10月は、インフルエンザの流行で、薬局の売上は好調の一方、薬剤師不足に悩まされ、薬局経営者は手放しで喜べない状況だったようです。薬局経営者の心配をよそに、薬剤師は新型インフルエンザの優先接種から外され、調剤薬局の立ち場を改めて考えさせられます。

平成18年より、調剤薬局もやっと医療提供施設と認められましたが、医療法人とは異なり、営利法人である株式会社による運営が多数を占めます。そんなことからも、調剤薬局の経営者及び従事者である薬剤師は、微妙なバランスを求められる、難しい立場にいるのは事実です。

世の中が閉塞感漂う今、昔より厳しいと言えども、安定性・収益性が高い薬局業界には、様々な人が集まりやすい環境が揃っており、薬学生時代の志とは別の方向に走ってしまう人も、最近は多く見受けられます。

が、やはり滲み出るものなのか、薬局の売り手は、人間的魅力を持つ経営者や薬剤師を選択して譲渡しており、私どもは仲介者として安堵する日々であります。

新村 記

決算を終えて

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薬局は、8月、9月決算のところも多く、今の時期、今期計画を立てると同時に、自社の薬局について考えられる経営者様が多いようです。特に最近は、医療機関の増加に伴う患者の奪い合いによるためか、微小ながら1薬局当り処方箋の減少が見受けられます。

これは微妙な変化であり、今は特に問題の無い薬局が大半ですが、既に損益分岐点ギリギリ・・・の薬局では、早急な対応が求められます。放っておくと自社ではどうにもならなくなり、最悪「タダでもいいから誰かやってくれ!」という状態になることもあります。

 幸いにも、損益分岐点は企業それぞれであり、特に独立薬剤師の場合には非常に低いことが多くあります。「売上」から「利益」重視の流れは増々強まり、自社に合わせた店舗戦略を取る経営者様が多いように感じられます。

新村 記

薬局M&A 最近の動向

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「M&A」が日本にも完全に浸透し、最近では、薬局業界でも知らない人はいない、と言っても過言ではないように感じます。

海千山千の薬局売買の時代も終わり、売り手、買い手ともにしっかりとした知識とビジョンを持って、交渉に臨まれている姿がうかがえます。

仲介会社に求められる期待も、M&Aノウハウやスキームの提供から、いかに適切なクライアントを紹介するかに移っています。

薬局経営者は、薬局の近くに生活の拠点を置いていることが多く、売却後の風評を非常に気にされる傾向にあります。

そのため、買い手クライアントを上場チェーンから、独立薬剤師まで、幅広く擁しておくことは勿論のこと、買い手側に対する経営サポートや、資金調達の支援など、売り手側に迷惑を掛けないサービスが求められています。
新村 記

勇気ある撤退

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前回の続きです。出店したものの、残念ながら予想通り利益が出なかった場合、どう考えればよいのでしょうか?

① 続ける
投下資本を有効活用できていないため、借入をして出店している場合、返済が苦しくなることがあります。その場合、返済と利益のバランスを見て、どうするか判断することになります。

② 売却する
企業では利益が出ない店舗でも、独立薬剤師が経営すると、大きく利益が出ることも多く、ともすると売却価額次第では、投資を回収できるかもしれません。複数店舗を経営している企業では、自社基準に満たない店舗を整理するところは多く、より効率のよい投資先を求めている姿が伺えます。

③ 閉店する
今までの投資が損失となります。残された医療機関や患者、従業員をどうするかが問題ですが、赤字を出し続けているのであれば、賢明な判断とも言えます。

調剤薬局の場合、一度始めたら簡単に閉店できず、常に上記の①②③に考えを巡らしながら経営している方が多いようです。そのため、利益や借入の把握は当然のことながら、自分の薬局の価値を知りながら経営している方が増えているように感じます。
新村 記
調剤点数が減少し、出店すれば全て大当たり!という夢の時代は終わりを告げています。そのためか、出店に関する相談を多く受けます。果たして、薬局の出店は、伸るか反るかの賭け事なのでしょうか?

「投資」と「リターン」を冷静に考えると、大きく外れることは少なくなります。俗によく言われるROI、return on investment つまり投下資本利益率を考えるのも一つの方法です。
ROI(%)=年間利益÷出店費用×100
何年やっても投資(出店費用)を回収できないのであれば、「今回の出店は見直そう」と冷静に判断できます。

とはいっても、出店調査が万能なわけでもなく、そもそも「利益」を予想することが困難な場合もあります。そのため、縁起でもない話ですが、撤退も視野に入れた出店を心がける必要があるようです。
新村 記
数十年前、薬局は規制の下、笑いの止まらない世界でしたが、今月より薬事法も改正され、ますます鎖国を解かれていることを実感させられます。事実、医療機関もさることながら、倒産する薬局は、毎年全国で相当数に上っています。

 業界内での陣地取りは一服し、今度は、外部からの新規参入者が増加する・・・今の薬局業界は、開国し変革期の真っ只中といったところでしょうか。高齢化に伴い顧客(患者)は自然増加し、国の方針に左右されるとはいえ売掛金(レセプト)を安全に回収できる、こんな業界はなかなかないのかもしれません。

 では、外部からの猛者(もさ)を相手に、どのように生き残っていくのか?答えは、薬局の経営者自身が、経営のプロになることではないでしょうか。自分達のフィールドである「薬局」で戦うのですから、必ず勝ち目はあると感じています。

新村 記
近頃、借入返済に関するお問い合わせ(悩み相談)を、よくいただいております。その中で不動産に関するものをご紹介させさていただきます。

調剤薬局を開局する時、特に地方では、土地、建物を購入、建築することがよくあります。自己資金で賄えればよいのですが、全てがそうともいかず、借入を起す方も当然出て来ます。問題は、その不動産の購入価格です。

一般的に、事業用不動産を購入する場合、将来の収益を基に投資額、つまり購入額を計算します。調剤薬局の収益は購入時と比べ減少しており、「計画のズレ」が苦しい返済を生みます。そもそも資産価値が低い不動産を、"調剤薬局のために"高値で購入しているため、売却しても負債だけが残るというケースも多く見受けられ、簡単に解決する問題ではありません。では、このまま倒産するしかないのでしょうか?

方法1:リースバックを検討する
毎月の返済額>賃料 これを設定できる場合、不動産を第三者に購入してもらい、賃料を毎月支払います。

方法2:リスケを検討する
金融機関に返済条件の変更(リスケジュール)を申し入れます。但し、簡単には呑んでもらえません。

 方法3:不動産も薬局も売却する
 売却価格>残債 であれば可能です。

 実際には、後継者がいる場合や、担保状況など多岐に渡り検討し、上記方法だけではなく、また何種類もの方法を組み合わせ、個々のケースに対応していくことになります。長くなりましたが結論は、「借りたお金は返さなければいけないが、打開策は必ずある!」です。
新村 記

薬局の価値算定 その2

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前回は、薬局の収益が、価値算定の基礎になることをご説明しました。今回は、それ以外の算定要素についてご説明します。

薬局の価値は絶対的なものではなく、譲渡先により大きく変わります。収益は、薬剤師自身が経営する場合、企業が経営する場合で異なります。また、運営の仕方でも変わってきます。さらに、投資資金の回収期間は、企業方針で異なるためです。

薬局の価額は、流動性でも変わってきます。例えば、薬剤師が集まりやすい都市部の薬局は、同じ数字であれば地方に比べ、価額が高くなる傾向にあります。また、譲渡先が借入で薬局を購入する場合は、金融情勢の影響も受けます。

薬局の価値は、店舗自体による内部的要素と、薬局業界や譲渡先による外部的要素で決まります。同じ薬局でも1年前と現在で価値が変わるのはこのためです。譲渡をする場合、最新の動向を踏まえた評価が、交渉の大きな武器になります。
新村 記

薬局の価値算定 その1

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自分の薬局は、いくらなのか? 薬局譲渡を検討する上で、欠かせないのが薬局の価値算定です。 上場企業のようにマーケットが存在しないため、薬局店舗の価額は、売り手と買い手の力関係で大きく変わってしまう場合があります。そこで、第三者の客観的な評価を基に、譲渡価格を詰めていくのが、一般的とされています。 

では、どのように薬局価値は算定されるのでしょうか。算定の基礎は、薬局の収益に着目します。例えば、同じ技術料でも科によって必要な薬剤師の人数は、変わってきます。また、家賃も店舗により違います。中には、不動産も自己所有で、不動産の売買も必要になる場合もあります。さらに、Drの年齢で薬局寿命は変わってきます。

この様に、将来に発生する収益は、薬局それぞれであり、この収益の数年分を譲渡価額の基礎とします。

新村 記

薬局を譲渡する場合、Drの反応は非常に気になることの一つです。
怒り出さないだろうか・・・自分以外では無理ではないだろうか・・・色々な心配が頭をよぎります。

弊社でも、Drの性格や考え方は、M&A成功の可否を決めると考え、予め社長様からヒアリングさせていただいております。

先日、弊社の仲介で薬局の譲り受けをされた社長が、来社されました。そのときに、少し難しそうな性格だなと感じていたDrの話になりました。「譲渡には否定的だったDrが、今では新しい社長である自分と、うまくやってくれている」

きちんと引き継いで、患者様や医療機関に迷惑を掛けない経営者であれば、始めは難色を示すDrでも、問題ないことが殆どです。一番重要なことは、必要とされる薬局を存続させていくことではないかと感じております。
新村 記

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コラムニスト紹介

  

藤田道男

医薬ジャーナリスト、保険薬局マーケティング研究会幹事

中央大学法学部卒。㈱じほう編集局入社後、取材記者として薬剤師職能、薬局経営、ドラッグストア、行政、病院薬局、製薬企業などを担当。
「薬業時報」「ファーマウィーク」「ドラッグストアトゥディ」「日刊薬業」などの編集長を歴任。08年に退職。
薬局向け研修会の主宰のほか、各種媒体の執筆、講演等を行う。

  

山おじさん

外資製薬メーカーを退職し年金生活。友人の医院や調剤薬局の経営相談を時折しています。
専門は農学系の生命科学分野。生命の活性に関する研究にタッチし、薬学で言うバイオアベラビリティーにも関連する分野です。
学生時代から続けてきた山が趣味で、今も日本や海外の山を年に数回こなしています。

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薬局の譲渡、M&A、売買、売却を長年行ってきました。
  • はじめまして、代表の鈴木です。
  • 今までの実務体験を提供し「ありがとう!」と言ってもらえることを目標にしています。
  • 大好きなゴルフを続けられるよう、毎朝野菜ジュースを作って飲んでいます。

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  • こんにちは、新村です。
  • 薬剤師の視点を取り入れ、M&Aを成功に導きます。薬局の細かな点もご相談下さい。

アテックの使命
PharmaNext
  • 2009年11月号で取材を受けました。

  • 弊社仲介に対するお礼をいただきました。

  • 薬局を譲渡された社長様からお花をいただきました。